リオデジャネイロ五輪陸上男子10種競技代表の右代啓祐(29=スズキ浜松AC)が11日、札幌市内の母校、札幌第一高での壮行会に出席した。

 左手の甲には「夢」「挑戦」の文字を書き込み「このことを話そうと思って」と“カンペ”を仕込んで臨んだあいさつ。「みなさんには無限大の可能性が秘めている。しっかり夢を持ち、それに向かって挑戦することが大切」と、全校生徒に向かって語った。開会式では日本選手団の旗手を務めるため「8月5日の開会式で僕の“1試合目”が始まる。見て応援してください」と呼び掛けていた。

 6月の練習中に左手親指と左膝を負傷したが、前日10日の南部忠平記念(札幌厚別公園競技場)では走り幅跳びとやり投げに出場し、回復をアピールした。「メダルを目指して挑戦したい」と意気込んでいた。