ロンドン五輪金メダルなしからの復活を期す男子は、60キロ級の高藤直寿が先陣を張る。

 「感じたことがない感じ。緊張かどうかも分からない。ただ、心地よい」と表情には硬さはない。練習ではサウナスーツを着込んで、体重調整。井上監督からの「高藤直寿らしい日々を送れ」の言葉に従い、独特の環境にも自然体に努めた。変則スタイルで世界のトレンドを作る13年世界王者は、「見ててうまいと思う柔道をしたい」と男子8年ぶりの頂点に挑む。