卓球女子代表の福原愛(27=ANA)が、トイレに勝った。4日(日本時間5日)の練習後、前夜と朝に選手村宿舎のトイレが故障したことを明かし「2回とも自力で直しました。達成感があった。トイレが直せるようになったので、もう怖いもの知らずです」。村内で続出している水回りのトラブル。最大の“難敵”を退け、本番に向けても自信の表情を見せた。

 2LDKに、福原と張コーチ、石川と伊藤が同部屋で、4人の生活が続いている。「なんでタンクの水がくめないのかを考えて、取り込む部分が浮いてるからかなと。私がいないときに壊れたら大変だから(伊藤)美誠にも伝授しました」。タンクを開けて手を突っ込み、試行錯誤しながらも結果を出す、たくましい姿。伊藤からは「トイレの修理屋さんみたい」と絶賛された。トラブル撃退が一体感を、より強めている。

 参加する意向の開会式についても「出るのは(08年北京五輪の)旗手以来です。いい気分転換にもなるし、オリンピックを感じようかなと思います」。4大会連続出場での金メダル獲得へ、心身ともに充実してきた。【鎌田直秀】