【川尻将志・オレに任せろ】

 ◆11R 体がはじけるように、実に楽しそうに走っている。準決11Rの深谷知広はライン2車のハンディをものともせず、打鐘から一気にスパート。番手の金子貴志が車間を空けるアシストもあったが、しっかり2着に踏ん張った。不完全燃焼に終わったゴールデンレーサー(GR)賞の反省を生かし、すべての力を出し切った。「先行で決勝に勝ち上がれたのがうれしい。1周半駆けることができたし、合格です」。

 前回の全日本選抜は体のバランスを崩し、力を発揮できなかったが、地元戦に向けて心身ともに万全に仕上げてきた。「今節は休みの時はしっかり休んで、レースの時にはしっかり集中して走れている。切り替えがうまくできているし、楽しく走れている」と表情にも充実ぶりがうかがえる。14年岸和田グランプリ以来となる大舞台に「豊橋がホームバンクだけど、中部地区はすべて地元だと思って走っている。久しぶりのG1決勝を、地元で戦えて本当にうれしい」と声をはずませた。

 決勝は竹内雄作マークを選択した。その竹内も「それなりのレースをする」と力強く意気込む。近畿トリオも三谷竜生を先頭に2段駆け態勢に構えるが、実力で勝る竹内が三谷を制し、最終的には風を切っていくだろう。竹内が出切ってしまえば深谷に絶好のチャンスが訪れる。状況次第では自力への変化も視野に入れ、柔軟に優勝をつかみ取る。怖いのは、圧倒的なスピードを誇る新田祐大。展開が少しでももつれるようだと一気のまくりが飛んでくる。車券は(7)=(3)から3着は(1)(2)(6)(8)、(7)-(1)から3着は(2)(3)(6)(8)の12点で狙いたい。