菊地孝平(38=静岡)が2コース差しで10回目のG1優勝を決めた。地元周年の優勝は8大会ぶり2度目。2着には重成一人、3着には白井英治が入線。1番人気を集めた坪井康晴は6着に敗れた。

 会心のレースに表情が緩む。「出足や乗り心地はものすごく良かったし、スタートの見極めも出来ていた。これまでの2コース戦の中で最高のターンが出来ました。身近で一番認めているツボ(坪井)を相手に勝てて自信になりました」。

 今回の優勝で来年3月に開催される地元SGクラシック出場の権利を得た。「これで今年、余裕を持って走ることが出来る。でも、まだまだいっぱいレースがあるし、地区選(18日~津)を勝ってないので優勝したいですね」と気持ちを引き締めた。

 最後に21世紀枠で選抜に出場する母校の岩手県・不来方(こずかた)高校に触れて、「気持ちを強く持って、頑張れ!」とアドバイス。そして「まだ歴史の浅い学校なので僕はもちろんだけど、舟券が当たった人も良ければ寄付をしてあげてください」とアピールした。【工藤浩伸】