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内田博が中央合格、ゴスホークとコンビ

- 記者会見後、ガッツポーズをする内田騎手
中央のウチパク誕生だ! JRAは14日、08年度の新規騎手・調教師免許試験の合格者12人(騎手5人、調教師7人)を発表し、大井の3000勝ジョッキー内田博幸騎手(37)が悲願の中央入りを決めた。昨年の朝日杯FSの覇者ゴスホークケン(牡3、斎藤誠)とのコンビが決定するなど、早くも引く手あまたで、有力馬に続々と騎乗しそうな勢いだ。高知で2000勝を挙げている鷹野宏史騎手(43)も合格し、これで地方から中央への転身した騎手は8人となった。
午前10時すぎ。内田博幸が伊丹空港に降り立つと、ほどなく携帯電話が鳴った。文子夫人からの、中央騎手試験合格の知らせだった。「ホッとした」。今月5日の2次試験から9日。顔には、いつもの柔らかい笑みが戻っていた。
地方競馬教養センター時代は、目立つタイプではなかった。だが、当時のトップジョッキーをして「将来、自分を脅かす人間がいるとしたら、この子だろう」と言わしめたほど、身体能力は抜けていた。強い信念に加え、ミリ単位でムチを特注するこだわりの男は、04年に385勝を挙げて全国リーディングを獲得した。「地方で結果を残せなければ、中央なんて無理だと思っていた」。翌05年には南関4場でトップに立ち、06年12月には佐々木竹見元騎手が持っていた年間505勝の記録を抜いた。「先に進んでみたいと思うことが増えてきた」。中央入りは現実味を帯びてきた。
昨年9月、通算3000勝を達成した日に移籍を発表。以後、文子夫人は「移動中の車の中で聞いてください」と、過去の試験の質問と答えを録音したボイスレコーダーを内田に持たせた。献身的な支えを受け、発表後も4年連続リーディングを譲らなかった。
所属は美浦の嶋田潤厩舎に決まった。競馬コンサルタント本田和彦氏の紹介で以前から良くしてくれていた。「中央で騎乗する前に初めて会ったのが嶋田先生。慣れるまでうちに居なさい、と言ってもらえた。恩返しがしたい」と義理堅さを見せた。
有力馬を抱える陣営からは、続々とオファーが舞い込んでいる。まずは、マイル路線を目指す2歳王者ゴスホークケンとの新コンビが決定。再出発の週となる3月2日の中山記念では、引退戦となるディアデラノビア(牝6、栗東・角居)、30日の高松宮記念ではサンアディユ(牝6、栗東・音無)の騎乗を予定し、中央入り最初のG1を狙う。「夢はクラシック、ダービーを勝ちたい。関東のリーディング、全国のリーディングを目指して頑張りたい」。地方競馬を盛り上げてきた男が、「中央の内田博幸」として羽ばたく。【和田美保】
[2008年2月15日8時14分 紙面から]
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