<アジア杯:日本2-2(PK3-0)韓国>◇25日◇準決勝◇カタール

 日本代表MF細貝萌(24=アウクスブルク)が決定的な仕事をやってのけた。1-1で迎えた延長前半7分、本田が蹴ったPKが相手GKに阻まれ、こぼれ球に猛然と突っ込んだ。最後は左足で豪快に蹴り込み、勝ち越し点を決めた。日本代表初得点。細貝は「昔からPKのこぼれ球を狙う意識は、常に持っていた。それが、あの場面で出せてよかった」と振り返った。

 後半42分、MF香川に代わりピッチに立つと豊富な運動量で韓国の攻撃の芽を摘んだ。韓国の猛攻を受けていた時間帯での投入だったが、流れを引き戻す役割も果たした。「先発で出なければ途中交代しかない。試合が始まってから、1度もイスに座らずに準備してきた。与えられた時間で与えられた役割を果たそうと思っていた。あと1戦、必ず勝って終わりたい」と2大会ぶりの優勝を見据えた。