サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督(62)が13日、都内のホテルで就任会見を行った。

 -日本サッカー協会の印象

 ハリルホジッチ新監督 この2週間いろんなビデオを見てきました。ブラジルワールドカップやアジアカップの件に関しても見ました。全試合しっかり見て分析しました。いくつかのクオリティーがあると思います。結果は全て良かったと思いませんが、彼らはクオリティーを見せたと思います。しかし少し自信を失っているかもしれません。いくつかの点で彼らを向上させる事が出来ます。簡単なものもありますし難しいものもあります。先程伝えたとおり少し時間を下さい。そうすることによって、よりよい結果を皆さんにお見せすることが出来ます。私はかなり要求が高いです。負けることが大嫌いです。これまで仕事してきたところで負けたときには少し病気になってしまいました。私がいつも話す一言目は勝利です。これから世界で1番強いチームと戦う事になっても、勝つトライをしようと。そういう時に1番問題になるのがトライしないで負けることがもっとも最悪な事です。私がここに来ている意味としては勝利に対する気持ち、それを植えつけたいと思っています。これから3月に2試合ありますけど、2つを勝利しないといけないと思っています。私はネガティブなことをいうのが嫌いなので彼らを復活させたいと思っています。夏にかなり大事なことがあると思いますので、27、31日の試合に向けてワールドカップに出場に向けての最高の試合にしたいと思っています。

 -日本代表メンバーの選考について

 ハリルホジッチ新監督 まず皆さんにお伝えしないといけないのが、まだそれほど日本代表をそんなに知っているわけではない。霜田さんと短い時間ですけどディスカッションして、いろいろ話しました。これまでどおり代表でプレーしてきた選手も選びます。何年かプレーしてきた選手も見ています。もちろん何試合か見て知ることができました。リストとしては、今までと同じようになるかもしれません。ケガをしている選手もいます。ただケガをした選手でも会いたいと思っています。なぜかというと、まだみんなのことを知っているわけではないので、私の意見や哲学、仕事の仕方などを伝えたいと思っています。早く彼らと会って話がしたいなと、どんな仕事をするのかと説明したいと思っています。明日、あさってにかけて何試合か見ようと思っています。日本でプレーしている何人かの選手をできるだけ早く長所を見つけたいと思っています。もちろん選手を知るためにビデオをたくさん使います。最初はやはり難しい仕事になると思っています。ただそれはすぐに解決すると思っています。

 -あと3カ月でワールドカップが始まるが、間に合うか

 ハリルホジッチ新監督 おっしゃる通り時間がありません。でも時間が必要です。そのために、これから代表のためにスタッフを含めて、たくさんの仕事をしなくてはなりません。そして私はいろんなところに出掛ける必要があります。もちろん現段階の力よりもさらに引き出さないといけないと思っています。私はデリケードなシチュエーションで仕事をした経験があり、出来るだけ早く彼らを自信を与え、彼らが勝利に対する意欲を与えることをやっていかなければならないと思っています、本当にまず皆さんと会って、話さないといけないと思っています。ビデオもいっぱい準備しないといけないと思っています。それからディフェンスに関してもオフェンスに関しても分析しないといけないと思っています。もちろんそれに関して多くアイデアを持ってきました。まず、どうやってプレーするかということを受け入れてもらわないといけないけど、私のやり方に対して選手がモチベーションを高く持ってやってくれることを望みます。日本代表というのは、私は感じていますが、規律正しく、そして大きなことを成し遂げる準備が出来ているんじゃないかと思います。それに関しては楽観的に見ています。

 -ハリルホジッチ新監督の哲学とは

 ハリルホジッチ新監督 フットボールには2つの面があります。ボールを持っている時と持っていない時。ボールを持っていなければ、みんな同時にディフェンスしています。ブロックを作ってみんなでディフェンスしています。この守備ブロックに関しては、高い位置、中くらい、低い位置とあります。でも全員が関わらなければならない。このような全員が努力しないといけない時に1人だけ欠けてはいけない。またボールを持っている状態の時があります。これも同様ビルドアップに関しても全員が関わらなければならないと思っています。私はもともとFWで攻撃的な選手でした。どちらかというと、オフェンスが好きなので、ビルドアップも前に行ってほしいし、たくさんの選手に関わって欲しい。オフェンスの働き掛けるときでも、たくさんの人数をかけていきたい。スピードアップとかでも向上させていきたい。ボールのタッチ数とかでも制限していきたいと思っている。例えば、ワンタッチ、ツータッチとかを多く使っていきたい。最後のペナルティーエリアの所では、何人かの選手が関わっている状態を作りたい。3人ないし4人。日本の選手達はこういうクオリティーを持っているので、おそらく現段階で持っているレベルよりもさらに高いレベルを見せることが出来るじゃないかと思います。選手達には、こういったことを個人個人に話したいですし、個人個人のクオリティーがチームに生きてくるんだよと話したい。バルセロナやブラジルのようなサッカーをしたいという指導者もいると思いますが、ただ我々は日本なので、日本代表としての戦い方をしたいと思います。現代フットボールでは高いレベルを求められます。フィジカル、テクニカル、メンタルもそうです。それに関して高いレベルに到達しないといけない。そういった事を向上させないといけないと思っていますし、向上させることが出来ると思っています。楽観的に考えております。勝利することが大事で、皆さんに勝利という言葉をたくさん届けたいと思っています。そしてこの考え方に貢献する選手が必要です。本当にスターというのは、チームがスターだと思っています。ただそうはいっても個人的な能力をダメにしてはいけないと思っています。ただスター選手のような能力を持った選手でもチームのために仕事をしてもらいたい。攻撃面に関してもDF面に関しても、どうやって組織的に戦うかというのも選手一人一人に話したいと思っている。出来るだけそういった仕事を早く出来ればと思っています。

 これからグループとしてプレーしていくと思うんですけど、もしかしたらメンバーは毎回変わってしまうかもしれません。今のところ確定している選手はいません。スターティングメンバーも決まっていません。まず、国内外問わずプレーしてもらい、そして国内のサッカーを見てたいと思っている。Jリーグの能力の高い若い選手がたくさんいるとは聞いています。出来るだけたくさんの選手に可能性を与えたいと思っています。日本代表というのは全ての人のためのものです。ただそこに能力のある選手が入ると言うことです。