サッカーU-22(22歳以下)日本代表が今日7月1日、ユアテックスタジアム仙台で国際親善試合コスタリカ代表戦(午後7時キックオフ)に臨む。元仙台監督でもある手倉森誠監督(47)の指揮の下、青森市出身で現チーム唯一の東北人選手であるGK櫛引政敏(22=清水)は、凱旋(がいせん)試合で勝利を誓う。

 東北魂を胸に、櫛引がテグジャパンのゴールマウスを守る! コスタリカとの対戦を翌日に控えた6月30日、ユアスタで前日練習を行い、約1時間ほど汗を流した。U-22では第1GKとして奮闘を続けており、今日1日の先発も濃厚だ。「今回は仙台開催ということもあるし、結果を出すことで地元の人たちにも喜んでもらいたい」と笑顔で活躍を誓った。

 「帰ってきたなという感じがする」。この日を含めチームは3日間にわたり、仙台合宿を行った。6月29日の泉サッカー場でも「何度も使ったことがあるし、懐かしかった」とにっこり。青森山田中高サッカー部で6年間を過ごし、現日本代表MF柴崎(鹿島)らとともに戦ってきた。高2の全国選手権では、準決勝で3本のPKを止める活躍を見せ、一気にその名をとどろかせた。2年連続大会優秀選手に選ばれ、鳴り物入りで清水に入団。清水ではリーグ通算57戦に出場しており、今季4月4日の第4節仙台ホーム戦にも先発している。

 今日は両親も青森から応援に駆けつける予定で「初めて日の丸を付けた姿を見せられる」と意気込む。正確なキックと安定感あるプレーで「ゆくゆくは、A代表入りしW杯出場も見据えているので、ここはまだ通過すべきところ」と冷静に先を見る。だが目の前の一戦へ向けては「大事な試合で責任感は大きいが、代表として自信を持ってやりたい」。生まれ育った東北の地で日の丸を付けた櫛引が雄姿を見せる。【成田光季】

 ◆櫛引政敏(くしびき・まさとし)1993年(平5)1月29日、青森県青森市生まれ。小1から千刈FCでサッカーを始め、小5からGK。青森山田入学後は全国中学校大会で2年時3位、3年時に準V。全国高校選手権では2年時に準V、3年時は3回戦敗退。186センチ、82キロ。血液型A。