リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねるU-23アジア選手権(12日開幕)に向けて開催国カタールで合宿中の日本が、ベトナムを2-0で下した。

 1次リーグ初戦・北朝鮮(13日)前の最後の実戦。完全非公開で行われた中、前半11分にMF豊川雄太(21=岡山)が右足で先制し、同18分にはFWオナイウ阿道(20=千葉)が右足で追加点を挙げた。

 後半は、前日6日のシリア戦で2得点したMF南野拓実(20=ザルツブルク)も途中出場。2戦連発の期待もかかったが、ハーフタイムに全11人を入れ替えてフレッシュになったベトナム相手に無得点。反対に2度、相手シュートがポストをたたくなど危ない場面もあった。そのまま2-0で終了し、2連勝で開幕前の実戦を締めくくった。

 先制弾の豊川は「ヤジ君(アシストのMF矢島慎也)が粘って落としてくれた球を、うまくボレーすることができた。2試合で計90分、試合に使ってもらって、いい感じで最終予選を迎えられそう」と話した。

 手倉森誠監督(48)も「序盤は、いい形で点が取れた。ただ後半は肝を冷やす場面もあったし、より気を引き締めて大会に臨め、ということだと思う」と振り返り、ある程度は仕上がりに納得した様子だった。