リオデジャネイロ五輪の前哨戦、トゥーロン国際に出場するU-23(23歳以下)日本代表が17日、フランスの当地で初練習した。合流前の南野、体調不良の前田、左足首痛の井手口を除く17人がランニングなどで調整。約18時間かかった前日の移動の疲れをいやした。湿度30%、気温21度、快晴。手倉森監督は「ブラジル(五輪本大会)は移動がプラス12時間、湿度もプラス50%だ。苦しいとは言わせない」と選手に訴えかけた。

 中1日で最大5試合を戦う大会に向け、これまでの活動すべてを復習させる。システムは「4-4-2も4-2-3-1も4-3-3も全部やる」。ボランチとサイドハーフがこなせる矢島ら「複数ポジションできる選手は両方の位置を試す」と明言。負傷者続出も逆手に取り「五輪出場国に対して、やり方も選手も分からなくさせる狙いもある」と陽動作戦も展開する。(トゥーロン=木下淳)