U-23(23歳以下)日本代表の東京DF橋本拳人(22)が、緊張の色を隠せなかった。

 U-23南アフリカ戦から一夜明けた30日、東京・小平市内で練習後、7月1日に迫ったリオデジャネイロ五輪メンバー発表を前に「(メンバー入り)ギリギリラインだからこその感情。いったい何なんですかね」と初めての感情に本音で話した。

 本職はボランチながらも、両サイドハーフもこなし中盤はどこでもプレーが可能。さらに所属する東京ではサイドバックにコンバートされるほどのユーティリティーさが買われ、日本が五輪出場を決めた後から同代表で頭角を現してきた。それだけに、逆転で入りたい気持ちと不安が、22歳の胸中を交錯。「(中島)翔哉と(室屋)成はもっと違う気持ちだと思う。でも悔いはない。待つだけ」と言い聞かせるように話した。