U-19アジア選手権2戦目で、グループリーグ1位突破を決めた日本代表は7日、午前11時からトレーニングを行いました。練習前には8日の試合が開催されるLINZI STUDIUMを視察し、芝の状態などを確認。その後は近くの高校グラウンドで試合に出場した選手と、出場しなかった選手に分かれ約2時間の練習を行いました。

 UAE、ベトナム戦2試合にフル出場。特にUAE戦の前半では初戦の緊張感からかミスが重なり、相手に攻め込まれる苦しい時間が続きましたが、そんな時、1番後方から誰よりも大きな声でチームを鼓舞し、支えたのがGK川浪吾郎選手(柏)でした。

 UAE戦前のミーティングで先発を告げられたときは「実はものすごく緊張しました(笑)」と振り返りましたが、試合前の観客乱入のハプニングが「逆に気持ちを落ち着かせてくれた」。度重なるブーイングにも「気持ちいい!」と余裕の笑顔。「こういう経験は日本にいたらなかなかできることじゃない。日立台(柏のホームスタジアム)ではよくブーイングも聞くけど、僕はアウェーの選手ではないですし(笑)。せっかくなので決勝トーナメントで中国とやりたい!

 勝ってスタジアムを静かにさせたいです!!」

 決勝トーナメント1位進出を決めたこともあり、8日の試合はこれまで出場機会のなかった選手が出ることも予想されますが「誰が出ても勝つという気持ちでやるだけ。僕たちGK3人(中村隼=山形、嘉味田隼=神戸)は誰が出てもレベルは変わらない。どんなときでも自分が与えられた役割を果たして、チームとして勝ち点3を狙いたいです」と、気持ちを切らさずチームのことを第1に考えています。

 今後、決勝トーナメントが始まるとさらに厳しい試合の連続となりますが、川浪選手の大きな声と存在感がチームを支えてくれるはずです。(サッカーai編集部

 阿部菜美子)