2月に行われた東アジア選手権で女子代表選手3人、男子代表選手1人に対し、チーム帯同の医師が静脈内注入(点滴)を行ったことが25日、分かった。JFA広報担当が事実関係を認めた上で「3月上旬までに点滴の申請をし、AFC(アジアサッカー連盟)から承認を得ています」と説明。選手の症状によって点滴が必要なケースもあるが、速やかな申請が義務づけられており、手続きが遅れた点に同協会は「周知徹底されていない。医師へのレクチャーで啓発していく」と再発防止を強調した。

 静脈内注入はFIFA(国際サッカー連盟)のドーピングコントロール規定で原則として禁止されており、行うには申請が必要。川崎FのFW我那覇が昨年、点滴治療で処分され、社会的に高い関心を呼んだ直後だけに、JFAの指導力が問われる。