日本協会の犬飼基昭会長(66)が、20日の親善試合ウルグアイ戦(札幌ド)で日本代表に復帰するボーフムMF小野伸二(28)に、異例の「直接ゲキ」を飛ばす。16日、北京五輪から一時帰国。協会のトップに就任後初のA代表戦について触れ「伸二にうーんと、プレッシャーをかけるよ。中身?

 それは当日にね」。浦和社長時代にもかわいがっていた小野と試合前に面会し、直接ハッパをかける考えを明かした。

 会長が一選手に直々に気合を入れるとなれば、珍しいケース。06年W杯ドイツ大会以来約2年2カ月ぶりに代表に復帰する小野への期待の表れだ。なでしこジャパンがMF沢穂希をチームの核に女子の世界大会で初のベスト4へ進出したことを引き合いに「(岡田監督は)伸二にも代表の核になる選手として期待している」という。

 W杯以降、人気にかげりが見えてきた日本代表だけに「ただ、漫然と試合をやっていてもね。テーマが必要だし、監督にもどんどんマスコミの前で(小野について)言ってくれと頼んでいる。そこをテーマに見に来てもらいたい」。すでに岡田ジャパンで核となっているMF中村俊、DF闘莉王らに続く選手として期待していた。