日本サッカー協会は27日、都内のJFAハウスで9月の親善試合に臨む日本代表メンバー23人を発表した。

 「ポスト俊輔」にC大阪躍進を支えるMF乾貴士(22)が名乗りを上げた。今年1月以来の日本代表代表復帰。半年前は合宿中に岡田監督の構想からもれ、“強制送還”となった。その屈辱を晴らす時が来た。中村俊は代表引退を表明し、その象徴的な背番号「10」の後継者に注目が集まる。中村俊にあこがれを抱く22歳の若武者が、俊輔も理想とする魅力あふれるサッカーを展開し後継者となる。

 乾は「うれしいですよ。今回、入ってない選手も多くいる。そういう選手の気持ちも背負ってプレーしないといけないと思っています」とコメントした。高校2、3年と選手権に連続出場し卒業後に横浜入り。中村俊と共通点もある。07年1月2日。野洲高3年の時、選手権2回戦の真岡戦で右足でFKを決め「右の俊輔」と呼ばれたことも。

 横浜入団後、出番に恵まれず08年途中にC大阪移籍。日本代表でともにプレーする夢はかなわなかったが、その魂は引き継ぐ決意だ。