ロンドン五輪アジア最終予選まであと3日という直前に、なでしこが練習中止という憂き目にあった。それも、中国入り後の初練習が、激しいカミナリと豪雨によって中止となるハプニング。メーン会場の済南オリンピックスポーツセンターに隣接するサブグラウンドで練習する予定が、開始直前からの激しい雷雨により、安全面を考慮し佐々木則夫監督(53)は中止決断を余儀なくされた。

 岡山県での湯郷温泉合宿に続き、ホテルでは快適な生活が続いている。選手にとって、最も重要な食事は、国立科学センター(JISS)から派遣された2人の栄養士がサポート。MF宮間が「スタッフが1品だけ特別につくってくれています」と喜ぶように、29日の昼食ではホテルメニューにはない、ちらしずしがお目見えした。今日30日には、うどんが登場する予定になっている。W杯ドイツ大会では梅干しやふりかけが必勝アイテムだったが、さらなる援軍は心強い。

 佐々木監督は「他のチームと一緒なので、日本の持ち味のはしゃぎっぷりがまだみられない」と困り顔。今大会でのライバルでもある、北朝鮮代表や韓国代表と同宿なのも懸念材料だ。DF熊谷は「アジアの大会はいつもそうなので、私的には気にしていません」と話すが、日本協会は食事会場が同じになるのを極力避けるよう、時間をずらすなどの工夫をしている。