ザックジャパンが14年W杯ブラジル大会に向け、「カナリア・サムライ」になる!?

 日本協会は19日、来年の日本代表の日程に加え、練習着のモデルチェンジを発表した。モデルチェンジした練習着のカラーは来年6月のコンフェデ杯や14年のW杯を見据え、ブラジルをイメージした明るい黄色に決定。試合時はこれまで同様に青色のユニホームを着用するが、練習時は「カナリア軍団」に変身し、ブラジルのサポーターの心もつかむ。

 ザックジャパンが「カナリア軍団」に変身する!?

 この日お披露目された日本代表の13年モデルの練習着。そのカラーは明るいイエローだった。「W杯開催地のブラジルをイメージした色」と説明された通り、シャツも短パンもイエローで統一された。

 今年はオレンジがベースで、過去にはグレーや紺、青など多くの色が採用された。ただ、W杯開催地をイメージしたデザインは初めて。男女の代表で着用されるが、アルベルト・ザッケローニ監督(59)も「デザインは気に入っている。明るい色で良かった。練習着で良かった。試合だと動きが相手に見やすくなってしまうから」と上機嫌で印象を話した。

 優れたフィット感、着用感、速乾性などの機能はこれまで通り。試合時は「代名詞」と言える青をベースとしたユニホームに袖を通すことになるが、練習時はイエローで統一する。来年6月のコンフェデ杯だけでなく、14年のW杯ブラジル大会でも現地サポーターの支持を得る可能性は十分だ。

 来年は3月26日のW杯アジア最終予選ヨルダン戦を突破すれば、世界最速で「W杯出場権」を獲得することになる。そうなれば次はコンフェデ杯でブラジル、イタリア、メキシコとの力比べが待っている。指揮官は「ブラジル、メキシコ…あとの国は忘れましたが…」と母国イタリアに対するジョークを放ったものの、「非常にタフな戦いが待っている」と気を引き締めた。「仮想W杯」となる大会にも「カナリア軍団」で乗り込むことになる。

 日本代表はニックネームが「サムライ・ブルー」であるように、青のイメージが定着している。だが、ブラジルの地で練習時だけでも「カナリア・サムライ」に変身。現地サポーターの共感を呼びつつ、快進撃につなげる。【菅家大輔】