日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が11月の欧州遠征2連戦に向けて「FW生視察」を行う。26日にFW佐藤寿人(31)の所属する広島-仙台戦、27日には伸び盛りのFW川又堅碁(24)が所属する新潟-湘南戦を直接視察することが25日、決まった。

 今季J1得点ランク2位タイの17得点を挙げている佐藤と川又。現在、日本代表の1トップはFW柿谷(C大阪)が台頭してきたが、まだ完全に不動ではない。特にザッケローニ監督がこの日「今季Jリーグで最初から調子の良い選手の1人」と評価した川又は急成長を遂げており、指揮官の眼前でアピールが実れば招集の可能性も浮上する。

 欧州遠征に向けた日本代表メンバー発表は11月上旬に予定されているが、それまでに視察できるJ1リーグ戦はこの2日間のみ。「本当は多くの試合を見たいが、試合日が重なるので視察をスタッフと分担している」と話したように、J1得点ランク首位のFW大久保の川崎Fが、敵地でFW大迫の鹿島と激突する一戦にはグイードGKコーチが派遣される。決定力不足の課題が浮かび上がっている日本代表。固定化されているメンバー構成を打破する点取り屋は現れるのかが注目される。