ブラジル代表は13日、きょう14日の日本戦(シンガポール国立競技場)に向けて現地で前日練習を行った。

 ブラジル代表のスーパースターFWネイマール(22=バルセロナ)が試合会場の国立競技場での前日練習前、取材に対応した。過去日本戦は2戦3発で、そう言われたネイマールは「ん?」と上を見ながら考え込んだ。そして思い出したかのように「そういえば、PKとかで3点決めたね」。記憶からよみがえらせたが、深く刻まれてはいなかったようだ。

 嫌みはなく、ナチュラルな上から目線だから憎らしい。左わきに高級ブランドのルイ・ヴィトンのポーチを抱え、手には2つのiPhoneを持ちながら、メディアの取材にはしっかりと対応する。多くの選手が取材ゾーンを通りすぎる中で、紳士的な一面も見せた。プレーでは巧みな技術を披露。劣悪ピッチの上で、足の内側、外側、つま先、そしてかかとに足の裏。すべてを使ってボールを操る。

 最後は「香川と本田を知っている。テクニックがあっていい選手。日本はいいチームだ。ピッチに立てばモチベーションはどの試合も同じ。良い準備をして、よりよい状態で試合に臨みたい。ゴールのチャンスがあれば狙うし、なければパスを選ぶ」と、日本を持ち上げた。