UAEのアリ監督は「日本と戦うことに何の問題もない」と、強気な姿勢で真っ向勝負を宣言する。左利きの23歳、10番のO・アブドゥルラフマンを中心にパスサッカーを磨き、自国開催の96年大会で準優勝以来、5大会ぶりの準々決勝へ士気は高い。

 89年以降生まれのロンドン五輪世代がチームの骨格。08年のU-19(19歳以下)アジア選手権で優勝し、翌年のU-20(20歳以下)W杯でベスト8入り。12年に同国として五輪初出場を果たした。いずれの大会でもアリ監督が指揮を執り、長年培った相互理解がチーム力を支える。

 イランとの1次リーグ最終戦では後半ロスタイムに失点して敗れたが、ボール保持率は約68%。敵将のケイロス監督も「美しいプレーをする選手がいて、連係もいい」と称賛していた。