日本勢3連覇がかかる09年アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が、10日に開幕。11日には川崎Fが天津(中国)と対戦する。

 2年ぶりの出場となる川崎FのMF中村憲剛(28)は、9日の練習で個別にシュート44本を打ち込み、打倒天津に備えた。

 中村はイッカGKコーチに頼み、GK安藤を呼ぶと、ひたすらシュートを打ち続けた。ACLはW杯予選と同じく、アジアサッカー連盟(AFC)主催のため、ナイキ社製のボールが使われる。Jリーグで採用するアディダス社製と感触が違うことは、代表戦で体験済み。「1カ月使わないと(蹴るのが)難しいからね。蹴った感触で少し重い。ちょっと曲がりにくいのかな」と、足に感触をインプットし直した。

 全体練習も、チームとしてやれることをやった。天津の情報は少なく、入手した試合の映像も去年のもの。今季新加入の元イタリア代表MFトンマージの映像はない。関塚監督は「やるべきことを練習した。柏戦よりボールが動くかどうか」と、相手を気にするより自分たちのサッカーを貫くことを強調。7日の柏戦の反省から、サイド攻撃を徹底して繰り返した。