<J1:千葉4-2東京>◇6日◇第34節◇フクアリ

 来年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権(リーグ3位以内)を狙う東京が、試合の主導権を握った。J1残留がかかる千葉との一進一退の攻防で迎えた前半38分、DF徳永悠平の右CKをFWカボレが頭で押し込み、先制点を奪った。千葉はFW巻誠一郎をターゲットに、右サイドから積極的にクロスを上げてチャンスをつくったが、相手DF陣の厳しいマークに苦しみ、ゴールを割れなかった。

 東京は後半8分、左サイドを駆け上がってパスを受けたDF長友佑都が、そのままゴール前中央へドリブルで持ち込んで右足で追加点をたたき込んだ。だが、ここから、J1残留を目指す千葉が猛反撃に出た。

 後半29分、中盤で相手からボールを奪って縦パスを前線に放り込むと、走り込んだ途中出場のFW新居辰基が決めて1点差に詰め寄った。その2分後には左サイドからのロングボールをFW巻が胸トラップで落とし、MF谷沢達也がけり込み同点。33分には相手ペナルティーエリア内でFWレイナウドがファウルを受けてPKを獲得し、2分後にレイナウドが決めて、ついに勝ち越した。40分にはカウンター攻撃から再び谷沢が追加点を奪い、ダメ押し。序盤の劣勢を跳ね返す大逆転勝利で、来季のJ1残留を決めた。