2季ぶりのリーグ制覇を目指す広島は、小雨舞うホームで開幕を迎えた。相手は樋口靖洋監督(53)率いる甲府。試合はいきなり動いた。前半10分だ。広島の元日本代表MF青山敏弘(29)のハーフウエーライン付近からのロングボールを、エースFW佐藤寿人(32)がDFの裏に飛び出して胸トラップ。甲府DF山本英臣(34)と一瞬のスピードで交わして、左足で豪快に先制弾を決めた。これが15年シーズンのJ1のファーストゴールになった。前半は1-0の広島リードで終了。

 ハーフタイムに甲府樋口監督は「0-1の状況をポジティブに捉えて、バランスを崩さないこと。球際で絶対に負けないこと」と指示。一方で広島の森保一監督は(46)は「トドメを指して終わること」とさらなる得点を求めた。

 1点を追う甲府は、後半7分にFW石原克哉(36)が、ヘディングで広島ゴールを襲うも、ボールはわずか枠の右を逸れた。広島は後半42分にCKから、途中出場のFWドウグラス(27)が頭で2点目。結局、王者奪還を目指す広島が、開幕白星を飾った。