清水は広島に完敗し、09年以来6季ぶりのリーグ戦5連敗となった。前半29分にセットプレーから先制点を許すと、後半35分に簡単なミスから追加点を献上。チームは22日のナビスコ杯仙台戦でクラブワーストの公式戦連敗記録を7で止めたばかりだったが、またしても浮上のきっかけを逃した。

 試合後、大榎克己監督(50)は「チャンスで決めきれなかった差が出た」と敗因を挙げた。この日はFWウタカ(31)とFWデューク(24)がリーグ戦で今季初めてそろってスタメン出場。しかし、連係がかみ合うシーンが少なく、リズムをつかめなかった。チームに合流してすでに2カ月以上が経過しているが、一向に他選手との連係面は上がっていないのが現状だ。

 後半33分にはMF本田拓也(30)が今季3度目となる警告を受け、次戦の出場停止が決定。さらに、この日はMF村田和哉(26)が右もも裏を痛めて負傷退場した。中3日で控えるホーム山形戦は中盤で体を張れる主将が不在で、今季3アシストしている村田の出場も微妙。デュークは「早くチームを助けたい」と前を向いたが、不安要素は解消されていない。【神谷亮磨】