女子W杯カナダ大会で、なでしこジャパンの主将として準優勝に導いたMF宮間あや(30)が岡山湯郷の2得点に絡む活躍を見せ、首位INAC神戸と引き分けた。

 0-2の後半36分には、センターライン付近から約40メートルのロングパスを右サイドに通し、FW高橋千帆(24)のゴールの起点となった。同39分には、ゴール前で相手ボールを奪取すると、左足でグラウンダーのシュート。ボールはポストの内側に当たって、ゴールネットを揺らした。

 宮間は「私たちもそうですし、INAC神戸の選手も含めて、女子サッカーの醍醐味(だいごみ)を伝えたいと思って戦った。最後までお互いが諦めずに、ゴールを目指すことはできた。結果は満足していないです」。終了間際の2得点で勝ち点1を得たが、結果には満足していなかった。

 この日は11年W杯ドイツ大会後の同10月9日に記録した、美作サッカー場の史上最多観客動員数4958人を、4998人に更新した。W杯中に「なでしこをブームではなく文化に」と発言した宮間は、「あたたかい声がすごく多いので、パワーになります」と喜んだ。