東京がU-22日本代表候補MF橋本拳人(22)の強烈なミドルシュートでJ2水戸を突き放し、2年ぶりの8強入りとなった。同代表の手倉森監督が視察する中、急成長をアピールする一撃。チームを勝利へと導き、準々決勝(12月26日)に進出した。

 打った橋本自身が驚く弾丸だった。1点リードの後半12分、カウンターで前線へ駆け上がり、ペナルティーエリアの右外でボールを受けた。1度だけゴールを見ると、迷いなく振り抜いた右足ミドルシュート。伸び上がるような軌道で左隅に突き刺さった。同8分から途中出場直後に決めた追加点。「なぜか打っていましたね。ゴールが目の前にあるような感じだった」。後から喜びがこみ上げた。

 スタンドにU-22日本代表手倉森監督が視察に訪れる前で、強烈なインパクトを残した。同監督体制になってから招集こそない。しかし、来年1月のリオデジャネイロ五輪出場をかけたU-23アジア選手権予備登録メンバーに入っているのは、能力を見込まれているから。「(インパクトを)与えられていたらいいんですけど。得点もできるボランチとしてミドルを武器にしていきたい」と、逆転でのメンバー選出を猛アピールした。