大分県の広瀬勝貞知事は22日、県庁で記者会見し、来季のJ3降格が決まったJ2大分の新社長に、県の榎徹東部振興局長(56)を推薦すると発表した。株主らの承認を経た後、年明けに就任する見通し。

 今月で退職する青野浩志社長に続き、県から派遣することに関し、広瀬知事は「本当は避けたかったが、Jリーグにいい人がいないと言われ、悩ましい決断だった」と述べた。また、「人事は支援とは関わりがない。クラブは、プロの自覚を持って改善点を考えてほしい」と語り、新たな財政支援をしない考えをあらためて示した。

 榎氏は1982年に県採用。2011年から企画振興部文化スポーツ振興課長に就き、チームの再建に関わった。榎氏は発表後、「再建と育成の二兎(にと)を追いたい」と抱負を口にした。