J2札幌が来季新外国人選手として、今季途中までバイーア(ブラジル)に所属していたブラジル人DFディエゴ・マセド(28)を獲得することが24日、分かった。既に仮契約を結んでおり、今後、書類上の手続きが済み次第、正式発表となる。

 右サイドのスペシャリスト補強で、攻撃面の強化を図る。173センチ、61キロのマセドは、スピードある縦への突破と、精度の高い右クロスが武器で、4バックの右サイドバック、3バックの右MFなどをこなす攻撃的な選手。三上大勝GM(44)は「今季、ペナルティーエリア付近のチャンスはリーグ2位だったが、総得点は5番にも入れなかった。(マセド獲得で)ラストパスの精度を上げられれば」と意図を説明した。

 四方田監督は、今季J2・17試合を踏まえ、相手にブロックをつくられた際の攻略を課題に挙げていた。ドリブルでの打開はマセドの長所で、中に切り込んでのミドルシュートもある。個で打開できるアタッカーの補強を求めていた指揮官の要望通り、まず1人、貴重な戦力獲得に成功した。

 13-14年シーズンには名門コリンチャンスでプレーするなど実績も十分。クラブではビザ発給を待って本契約を結び、来年1月14日の全体集合に合流できるよう日程を調整していく。

 ◆マセド(ディエゴ・マセド)1987年5月8日、ブラジル生まれ。07年にウニオン・バルバレンセでプロ生活をスタートし、リオブランコ、ブラジリエンセなどを経て10-11年シーズンはアトレチコ・ミネイロでプレー。その後、セアラ、ブラガンチーノなどに在籍し、13-14年シーズンはコリンチャンス、14-15年シーズン途中まではバイーアに所属。173センチ、61キロ。