2016明治安田生命J1リーグの開幕及びホーム開幕カードが13日、発表された。仙台の初陣は2月27日、アウェー横浜戦に決まった。ホーム開幕戦は3月6日、東京を迎え撃つ。開始時間や、そのほかの日程は28日発表。これを受け、渡辺監督は「フレッシュな気持ちでマリノスにぶつかっていく準備をする」と気を引き締めた。

 今季も“堅守賢攻”を継続する。「昨年は時期尚早と見て選ばなかった」と、1年間温めていた「ビルドアップ」という言葉をスローガンに掲げた。「攻撃を組み立てる」「攻め上がる」ことを意味する。指揮官は「今季は賢攻の部分にフォーカスを当てていく」と明言した。

 「アプローチは堅守だが、その先の攻撃の手を繰り出せるようトライしよう」。昨年末の天皇杯準々決勝に向けた12月の1カ月間では、すでに着手していた取り組み。同大会自体は8強で敗れたが「元日の決勝を見た直後から、今年こそはという気持ちが沸々と湧いてきた。気持ちの準備は万端です」と意気込む。

 オフの補強にも「賢く攻めることができる選手を獲得できた」と笑顔で手応えを示した。元日本代表MF水野や、東京MF三田など能力の高い選手が加入する。DF陣も経験豊富な平岡や有望株の大岩などを補強した。選手の入れ替えも小幅に抑えながら、新卒新人も5人を獲得。「10年後の仙台を背負って立つ選手たち。特に大卒のMF差波(明大)には、バリバリやってもらわないと困る」と大きな期待をかけた。【成田光季】