1月から実戦準備OK! J2札幌MF小野伸二(36)が16日、札幌ドームでのお披露目イベントに参加した。今季は開幕の2月前倒しに備え、沖縄1次合宿中の24日からニューイヤーカップが組まれる。最初は若手中心の出場も、小野本人は、いつでも参戦する意志を示した。状態を考えつつ、必要とあれば、早い段階から実戦に入り、試合勘を高めていく。

 小野が明日18日からの沖縄合宿で、慎重かつ大胆に攻める。昨季は2月9日の最初の練習試合(対川崎F)でチーム1号を決めるなど順調な滑り出しを見せるも、開幕を目前にして左膝を負傷した。焦りは禁物だが、行けるときは行く。「1月は自分の体調を監督と話し合いながら決めたい。でも監督に(試合に)出ろと言われたら出る。当然、準備はしていく」。キャンプ序盤の実戦も、状態次第で積極的に参加していく。

 自主トレの手応えは十分だ。年明けには4日間、沖縄で、元日本代表FWで沖縄SVの代表兼選手を務める高原直泰らと自主トレに励んだ。「去年と同じように。筋肉を起こすような感じでやってきた。やり方は分かっているので」。ともに日の丸を付け戦い、今ではクラブ運営にも携わる同学年の戦友に刺激を受けながら、心身ともに磨きをかけてきた。

 背番号は今季も44番。砂川から8番後継者の打診はあったが、あえてクラブの将来を考え、20歳の深井に譲った。「重たいと感じることはあるだろうけど、背負えるだけのポテンシャルはある。もっともっと上を目指そうと思うような、そういう番号にしてくれれば」。プレッシャーをかけることで若い才能を引き出し、36歳の自らも、さらなる成長を目指す。

 昨年終盤は攻撃の核として輝きを放つも、開幕前の負傷がなければ、さらに自身、チームとも、成績は上向いていた。この日、北海道神宮での必勝祈願を終えると「元気よくケガなく1年通してプレーできる体をつくることを祈願した。そうすればいいパフォーマンスを出せる。何としてもJ1に上がらないと」と言った。在籍3年目。同じ過ちは繰り返さない。今季こそ開幕からピッチに立ち、昇格への先導者となる。【永野高輔】