主将初陣を制し、リーグ開幕戦勝利につなげる。J2札幌MF宮沢裕樹(26)が今日24日、ニューイヤー杯東京V戦に、先発ボランチとして臨む。2月28日リーグ開幕の相手でもあり、合宿初戦も「内容にも勝敗にもこだわっていきたい」と意気込んだ。

 開幕前哨戦で、しっかり結果を残す。キャンプ7日目の実戦。若手中心とはなるが、開幕まで残り35日。簡単な戦術練習にも取り組んでおり「早い段階での試合だが、リーグ戦を意識して臨みたい」と気を引き締めた。河合、小野、稲本、増川らベテラン勢は出場回避。まずは若いチームをコントロールし、宮沢体制初戦を飾る。

 主将として臨む初の合宿。本人は「自分のやれることをいつも通りやっているだけ」と謙虚だが、周囲の目は、わずかな行動の変化に気づいている。室蘭大谷高(現北海道大谷室蘭)の後輩でもあるDF櫛引は「練習メニューの合間に、だらだらしないよう声をかけたり、オン、オフの切り替えを厳しくしている。雰囲気がある」と証言した。チーム最多タイ39試合に出場した昨季、長男も誕生。「主将」の肩書が付き、より精神的自覚が増した。

 前主将河合に学んだのは、「自分のプレーをおろそかにしない。練習で、そういう姿勢をみせていけばチームはついてくる」ということだ。アニキ肌の闘将から受け継いだメンタリティーを、宮沢流にアレンジして、新たなチームイメージを築いていく。【永野高輔】