女子サッカー・プレナスチャレンジリーグ(なでしこリーグ3部相当)のノルディーア北海道が1月31日、恵庭市内の体育館で年明け初の練習を行った。元J2札幌の曽田雄志氏(37)が新代表就任。前日1月30日の初顔合わせで「町の人気者になりなさい」と訓示された選手は笑顔で汗を流した。

 「地域に貢献すれば人から応援してもらえる存在になる。人としての価値が上がり、人間力が上がることでチームでも相手の気持ちになって行動でき、コミュニケーションもとれるようになる」。そんな曽田代表の考え方は、しっかり選手に伝わっていた。昨季の副主将、MF渡辺真結子(29)は「相手を思いやることはプレーにもつながる。昨年はそこが欠けていて勝てなかった」。2年目のDF波佐谷灯子(27)は「最後は人間性でチームが決まる。今のノルディーアに一番必要なことだと思う」と話した。

 この日は14選手が約2時間、初の全体練習を行った。今後、新たな加入選手らが加わる見込みで、それまでは昨季のメンバーを中心に室内でのトレーニングとなる。雪深い北海道のチームだけにハンディはあるが「曽田イズム」を浸透させ、なでしこ2部昇格へと突っ走る。【黒川智章】