J2札幌DF進藤亮佑(19)が、10代DFでは12年奈良竜樹(22=川崎F)以来4年ぶりの開幕戦(28日、東京V戦)先発を狙う。練習試合は4日湘南戦から18日大分戦まで4試合連続、主力組で出場。四方田修平監督(42)の信頼も日増しに上がっており、リオデジャネイロ五輪代表の先輩同様、開幕戦から一気に定位置を奪取する。

 ルーキーだった昨年、リーグ戦出場はないが、10月の天皇杯鳥栖戦で元日本代表FW豊田を封じ、自信をつけた。2年目に入り1対1の対応に安定感が出た上、札幌U-18時代はセットプレーのキッカーを務めるなど、前線に的確なボールを配球できるのも武器。本人も「攻撃でも効果を出せるレベルに上げたい」と向上意欲を口にした。

 四方田監督は2月に入り、練習試合で、ほぼ継続して右DFとして起用。左は増川、福森を交互にテストしており、進藤への期待感が表れている。「合宿で良いアピールをしているので評価している。まだ若さゆえのプレーがあるので、その辺りを、あと2日で見極めたい」と、開幕有力候補であることを認めた。

 「開幕は特別なものだが、これまでと変わらずやれることをやり、出られたらチームに貢献できるようなプレーをしたい」。新人の昨年は、両膝蓋靱帯(しつがいじんたい)炎症で、合宿開始から別メニュー。ちょうど1年前の2月24日に、初めて全体練習に合流した。365日、地道に鍛えた体と頭脳を、Jの舞台で披露する。【永野高輔】