見守る2人の指揮官に、しっかりと“2発回答”した。福岡戦の前半18分。浦和FW興梠は、MF関根の左からの折り返しを右足で押し込んだ。後半6分にもクロスを落ち着いてコントロールし、左足で2点目。「やっぱり1トップでやりたいから。危機感がいいプレーにつながったのかも」。FWズラタンに1トップを譲り、後方に下がることも多かった。最高の結果でペトロビッチ監督に1トップの適性をアピールした。

 視察に訪れた日本代表のハリルホジッチ監督からも「興梠が結果を出してくれてうれしい」と称賛された。7~9日の国内組合宿では、浦和での中盤に下がったプレーに「もっとゴール前に顔を出さないとダメだ」と指摘されていた。「やはりその通りだった。ボランチも高い位置を取ってくれた分、前でのプレーに専念できた。今年一番いい試合になった」と、うなずいた。