浦和MF柏木陽介(28)が、24日の首位川崎F戦を「Jリーグのフラッグシップモデル(最上級品)」にする。今季はホームながら守りを固めてきた横浜など、引き気味の相手との対戦が続いてきたが「川崎Fは前に出てくる。今までとは違った試合になる」と表情を引き締めた。

 相手はここまでリーグ最多の18得点。今季の通算ボール保持率も、1位浦和の61・2%に次ぐ、57・8%を記録している。柏木は「お互いに調子もええし、見応えのある試合になるんちゃうかな。逆に面白くない試合はしたくない」と目を光らせた。

 「お互い調子いいから、きっといい試合になる。もちろん勝つためにやるんやけど、せっかくこのカードやからね、面白い試合にならんとイヤやな。Jリーグもこんな試合ができるんや、というところを見せたい。海外で活躍したいと夢見ている子どもたちは多いと思うんやけど、その子たちに『Jリーガーになりたい』という気持ちを植え付けるような試合にしたい」。

 サッカーを初めて見るような層に、Jリーグの魅力を伝える必要性も、強く感じている。「オレたちもいい試合にするよう頑張るから、年に1、2回だけでも、こういう試合を地上波でやってほしいんよね」。ACLのアウェー、シドニーFC戦後の帰国から中2日。厳しい日程だが「意外と元気よ」と自分に言い聞かせるようにつぶやく。何としても、多くのファンを魅了する試合にしてみせる。