名古屋に快勝して11戦無敗、年間勝ち点1位をキープした川崎Fにアクシデントが襲った。3-0の後半39分、司令塔で大黒柱のMF中村憲剛(35)が名古屋MFイ・スンヒに悪質なファウルを受け、負傷退場。イはレッドカードで1発退場となった。

 試合後、中村は右足首を固定し松葉づえでミックスゾーン(取材エリア)に現れた。「足裏でふくらはぎを削られて、そのままひねりました。ひねっただけならいいんですけど…」。今後、検査をするが風間監督は「軽症ではないと思う」と話した。中村は「折れてなければいいですけど。靱帯(じんたい)は、音が鳴ったのでいっていると思う。早く治します」と気丈に答えたが、離脱は必至な情勢だ。MF大島僚太(23)もリオデジャネイロ五輪で不在になる。

 先制点を挙げたFW小林悠(28)は「うちの心臓が2人抜けたら結構きつい。チーム力が問われる。個人的にも、チームを勝たせなければいけない立場。1試合1試合、最高の準備をして、帰ってくるまでしっかり戦いたい」と前を向いた。