クラブ史上初となるJ2降格危機を迎えている16位名古屋のDF田中マルクス闘莉王(35)が2日、3日の最終節湘南戦(パロ瑞穂)に向けて愛知・トヨタスポーツセンターで約1時間の調整を行った。ミニゲームでは最終ラインから的確な指示を送り、シュート練習も精力的にこなした。

 残留圏の15位新潟とは勝ち点30で並び、得失点差で3点下回る状況だが「早くピッチに立って決着をつけたい。サポーターの気持ちも感じる。最後にきちんとあいさつできるようにしたい」と決意を込めた。闘莉王は崖っぷちのチーム状況の中で電撃復帰を決断し、8月26日にブラジルから日本へ到着。その時点では残留圏の15位甲府と勝ち点7差があった。コツコツと追い上げ、現在の残留圏との勝ち点差は0。「闘将」がJ1残留で、約2カ月のストーリーを完結させる。