全国高校サッカー選手権が30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕した。北海道代表で4年ぶり5度目の出場となる旭川実は、今日31日の1回戦で、米子北(鳥取)と対戦する。今月9日にMF伊藤和稀主将(3年)が左足を骨折し欠場。開会式で左足を引きずりながら道大会の優勝旗を持ち行進した主将の頑張りに応えようと、チーム一丸となる。

 主将の予期せぬアクシデントは、9日に起きた。伊藤主将が練習中に接触プレーで負傷。左足第5中足骨骨折、全治3カ月と診断された。「自然と涙が出た」と悔しい離脱。気持ちを切り替え、相手の分析やメンタル面でのサポートでチームを支えてきた。伊藤は「あこがれの舞台なので全力で楽しんでやってほしい」と仲間に託す。副主将のDF関玲於那(3年)は「イトカズ(伊藤)に頼ってきたことが多かったので、その分結果で恩返ししたい」と力を込めた。