全国高校サッカー選手権で初の4強進出を決めた佐野日大は6日、都内で7日の準決勝前橋育英戦に向けて調整を行った。同校OBで、東京ガス(現東京)などでプレーした小林成光氏(38=現東京U-12スカウトの)も練習場に姿を見せ、紅白戦に入り後輩の練習を“アシスト”した。

 小林氏は後輩の躍進に「守備にかなりこだわってやっていて、後ろのバランスがすごくいい。守備のうまさは海老沼監督の教えを受けてるからこそだと思う」と話した。

 小林氏が佐野日大でプレーしていたころ、前橋育英とはトップチーム同士でひんぱんに練習試合を行っていたという。小林氏が1年のころ、前橋育英には故松田直樹さんがいた。小林氏は「松田さんにはボコボコにやられた(笑い)。1人で4、5人抜いてゴールされたり」。反撃に出ようと切り替えた瞬間、松田さんが交代でベンチに下がってしまったことを、今でも鮮明に覚えている。

 それから20数年を経て、後輩が埼玉スタジアムのピッチで隣県の前橋育英と対戦する巡り合わせに「前橋育英はプリンスリーグで戦っていてすごくレベルが高いと思う。ここで対戦するのか…と」としみじみと話していた。