磐田に加入した元ウズベキスタン代表MFムサエフ(28)が19日、静岡・磐田市内のグラウンドで合流した。前日18日に来日し、2部練習に参加。ランニングなどをこなし「雰囲気がとても良く、良い練習ができた」と話した。Jリーグでは計65カ国以上の国籍の選手がプレーしたが、ウズベキスタン国籍登録は初めて。ムサエフは昨年12月、クラブを通じ「ウズベキスタン国籍選手として初めてJリーグでプレーできることをうれしく思う」とするコメントを発表していた。

 183センチ、75キロのムサエフはU-20、U-23の代表経験があり、A代表では国際Aマッチ通算20試合に出場した。これまでウズベキスタン、カタール、イランのクラブでプレー。名波監督は「奪う、運ぶ、状況判断も含めてチームコンセプトに合う。かつアジア枠」と説明し「のびのびやってほしい」と期待した。

 ウズベキスタンに海はないが、ムサエフは「すしが好き」と日本には好印象の様子。初日から堪能とは言えない英語を使って溶け込もうとし、「1つでも良い順位でリーグ戦を終われるようにしたい」と意気込んだ。【前田和哉】

 ◆16年までのJリーグの外国籍別登録人数 J1~J3までブラジルが最多で655人。2位が韓国で229人。3位がアルゼンチで29人。各チームは従来の「外国籍選手3人+アジア枠または提携国枠など2人」から、今季から国籍を問わず5人を登録できるようになり多国籍化が進みそうだ。なお、01年に広島に在籍したDFオレグはJリーグの登録上はロシア国籍だが、ウズベキスタン代表経験がある。