札幌は3日、沖縄県総合運動公園陸上競技場で中国スーパーリーグ2位の強豪、江蘇蘇寧と練習試合(35分×2、30分×1)を行った。0-2と今季実戦4戦目で初黒星を喫したが“収穫ある”敗戦だった。

 1本目(0-0)、左すね痛の影響でこれまでの3試合を欠場していた主将のMF宮沢裕樹(27)が、今季初実戦に臨んだ。移籍金約42億円(推定)といわれるブラジル代表MFラミレスとマッチアップ。ひけを取らない動きを見せた。「(江蘇蘇寧は)個人でうまい部分はあったが、チームで対応は出来ていた。相手が実力ある選手がたくさんいても、こういう戦いをJ1で続ければチームとしてやっていける」と、敗戦にも前向きに話した。

 FW内村圭宏(32)は2本目(0-2)途中から出場し、決定的なシュートを何度も放った。「2点ぐらい取らないといけなかったですね」と苦笑いしたが、この4戦を振り返り「相手のプレッシャーが来るなかで、ボールを持ってる人に対して、周りがどうサポートできるかが課題。(9日からの)熊本キャンプはもっと試合っぽく出来ればいいと思う。まだまだこれからです」と先を見た。

 試合後、四方田修平監督(43)は「内容はポジティブにとらえている。結果には3本ともメンバーが違うのでこだわる必要はない」と話し「シュートまで行ってる場面は3本全部であったので良かった」と今季初黒星にも満足げだった。【山崎賢人】