G大阪長谷川健太監督(51)が宿敵に宣戦布告した。Jリーグは13日、都内でJ1、J2、J3の全54クラブが参加した合同会見「Jリーグ・キックオフカンファレンス」を開いた。3年ぶりに実現する大阪ダービーへ、長谷川監督は「絶対に負けられない」と必勝宣言。14年以来のJ1復帰を果たしたC大阪と早くも火花を散らした。今季から1シーズン制に戻ったJ1は25日に開幕する。

 スーツに身を包んだ長谷川監督は、C大阪尹晶煥監督とがっちり握手した。「よろしくお願いします」。互いに言葉は短かったが、3年ぶりの大阪ダービーへ早くも火花が散った。就任5年目の長谷川監督にとっては、14年以来の大阪ダービーを心待ちにした。

 「ダービーは絶対に負けられない試合。重圧が全然違う。練習から横断幕が掲げられるし…。(清水時代に経験した)静岡ダービーも燃えるけど、関西に来て大阪ダービーは特別だと思った」

 指揮官が初めて臨んだ14年の対戦では1勝1分けだった。4万2000人以上の観客が入ったアウェーでは2-2。MF阿部(現川崎F)が2発をたたき込んだ。長谷川監督は「阿部はあれからブレークした。ダービーでのゴールは決勝戦で得点するぐらいの意味がある」。その上で「今年は堂安あたりが決めてくれたら」と、東京五輪のエース候補を大事な一戦での主役に指名した。

 これまでのJ1では19勝4分け9敗とG大阪に分がある。選手代表として会見に出席したMF藤本は、自身初の大阪ダービーに対して「大阪=ガンバを示さないといけない。球際(の攻防)1つ負けられない。全ての戦いに勝つという気持ち」と力を込めた。

 大阪ダービーの日程は4月16日(ヤンマー)と7月29日(吹田S)。昨年から新本拠地となった吹田Sでの初開催については「盛り上がるだろうね」と長谷川監督。3冠を達成した14年以来のJ1制覇へ、ダービーがカギを握りそうだ。【小杉舞】