セレッソ大阪の日本代表MF清武弘嗣(27)が25日のジュビロ磐田との開幕戦(ホーム)に、最終的な実戦調整なしの「ぶっつけ」で臨むことになった。右脚付け根から太もも裏にかけて張りを訴え、17日に大阪市内で行われた練習に合流せず室内で調整。今日18日と明日19日に韓国Kリーグ仁川相手に行う開幕前最後の実戦を欠場することになった。

 それでも豊富な経験からか、清武の表情に焦りはなかった。調整後には冗談交じりに「筋肉痛ですよ」。数日は大事を取る予定で、尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督も「欧州から帰ってきて意欲を持って練習に臨んでいた。意欲がありすぎたので筋肉に疲労感を感じている。休みを取れば復帰できる」と説明。練習前には2人で話し、指揮官から「試合が大事」と声を掛けられた。

 この日は練習前に約1時間もかけてミーティングが行われた。ここまでタイ1次合宿と宮崎2次合宿で計4試合こなしたが、主力組は大学選抜に勝ったのみ。タイのバンコク・グラス、清武が出場したJ2の横浜FC、福岡とはドローに終わっている。開幕まで残り1週間。「不安になっている」(尹監督)守備を確認した。

 ミーティングは映像を見ながら尹監督と選手の「大討論会」になった。セビリアから加入後、出場した2試合で90分間フルにプレーしていない清武も積極的に発言し、連係を細かく確認。ぶっつけ本番にもFW杉本は「明日の試合にキヨくん(清武)がいなくても問題ない」と信頼感を口にする。実戦に加われなくても戦術をしっかり詰め、頭の中は開幕へ万全の態勢を整えた。【小杉舞】