指揮官が合格点!! 清水エスパルスは18日、IAIスタジアム日本平でJ2湘南ベルマーレとの練習試合(90分×2本)に臨んだ。25日のJ1開幕戦となる神戸戦の会場で、観客だけでなく、報道陣までシャットアウトした完全非公開で開催。得点、失点など記録まで公開されなかったものの、取材に対応した小林伸二監督(56)は攻撃面に関して「二重丸」と高い評価を口にした。

 試合結果や出場選手も非公開という練習試合が終了後、報道陣の前に姿をみせた小林監督は和やかだった。攻撃面を振り返り「チャンスは作れていて、すごくよかった。二重丸」と声を弾ませた。指揮官や選手の話を総合すると1本目は両軍とも主力組が出場。ハーフタイムに散水をした影響でピッチが滑りやすくなった後半、ボールがテンポよく回り、清水が猛攻を仕掛けたようだ。

 特に両サイドバックが積極的に持ち上がり、クロスから決定機を演出し、ゴールも生まれたという。ただFW鄭大世(32)は「チャンスを作るところまでは良かったけど、決められなかった」と反省を忘れず、小林監督も「いろんな形でのシュート練習が必要だと思う」と、さらなる改善点を挙げた。

 昨季から継続する攻守の切り替えが早いスタイルは、確実に浸透している様子だ。前線から積極的にプレスをかけ、組織的な守備が機能した時間帯もあったという。守備では失点も許しており、新加入のGK六反勇治(29)は「流れが悪くなったとき、全員(の集中力)がオフになる瞬間があった。声掛けをすれば、良くなると思う」と指摘した。開幕まで残り1週間。故障者などを除けば、最終調整は順調に進んでいる。【保坂恭子】