川崎フロンターレはFW小林悠(29)の2戦連発弾で先制するも、サガン鳥栖に追いつかれ引き分けた。小林は先制点の場面を「FWとして最初にシュートを打つことでのれるので打ちました。相手のDFに当たってコースが変わって入った。打つ気持ちが大事だった」と振り返った。

 シュート数は相手の6本に対し13本。押し込む時間帯が多かったが、ゴール前のアイデアやコンビネーションが合わず、追加点を奪うことはできなかった。それだけに「勝たないといけない試合だった」と悔しさを口にした。裏へ抜け出す選手が小林以外におらず、小林がサイドに流れると、ゴール前の迫力が激減したのは明らかだった。小林は「正直、自分しか決められそうな選手がいないのはちょっと良くないと。もっと自分が決めるんだという選手が出てこないと」とあえて厳しい言葉を口にした。練習から攻撃のトレーニングを積んでいるが「まだ迫力が足りない。練習でできていないことは試合ではできない。自分も含め、もっと厳しくやって、怖い選手になっていかないと」と気を引き締めていた。