夢は韓国代表だ。23日に加入したベガルタ仙台GKイ・ユノ(18=韓国・中東高)が24日、全体練習に合流。昨季から練習生で、今季はキャンプにも参加。韓国では高校の新3年生になるが、高校を中退し仙台加入を選んだ。会見では「ベガルタで活躍して代表になるのが夢」と抱負を語った。

 Jで実績を残すことが、代表入りへの近道といえる。韓国代表GKの3人中2人がJリーガーで、鹿島のクォン・スンテ(32)と神戸のキム・スンギュ(26)が選出されている。長年代表の正守護神だったのは川崎Fのチョン・ソンリョン(32)だった。イも「代表GKは日本で成長している」と分析している。

 チームにも好印象で「(GK)3人のいいところを盗みながら競争に入りたい」。190センチの長身が武器のイにとって、197センチのシュミット・ダニエル(25)は同タイプだけに、比較して学べる部分も多い。前節柏戦でのGK関憲太郎(31)の好セーブ連発も刺激を受けた。日本語は、キャンプで同部屋だったDF常田克人(19)によれば「簡単な日本語は分かっていた」と言う。

 23日にイが18歳になったことで実現した今回の加入。昨季は関と現清水の六反が同時期に離脱した時期もあっただけに、懸念材料にも着手した形だ。