京都サンガFCのU-20(20歳以下)日本代表FW岩崎悠人(18)が、プロ6戦目で初先発し、フル出場を果たした。

 前半から、横浜FC陣内に積極的に仕掛けた。同40分にはゴール前でシュートを放ったが、相手DFのシュートブロックにあった。「初めてなので、どんな感じで試合に入ればいいか分からなかった。周りと合わせながら、自分からアクションを起こせた。何回か簡単なミスがあったけれど、試合に慣れれば余裕が出てくると思う。ゴール前で、相手の股を抜くぐらいの余裕を持ちたい」と振り返った。

 この日は、岩崎が1歳だった99年と00年に京都でプレーした大先輩の、横浜FCのFWカズ(50)とピッチで肌を合わせた。「あの年で、あれだけ動けるのは、すごいと思います。ポジション取りがうまかったです」と試合後に、あらためて驚いた。

 後半のスタート時には、カズから握手してきたという。「あいさつするくらいでしたが、ビックリしました」と笑みを浮かべた。岩崎の両親は、カズより若い40代後半だといい「自分もやれれば、あれくらいまでやりたいので、今日は力をもらいました」と語った。

 5月に韓国で行われるU-20W杯で、攻撃の中心として期待される一方、同代表のチームメートで、同じJ2で戦う湘南ベルマーレDF杉岡大暉(18)には、プロ初ゴールで先を越された。「DFなので、悔しい。(FWとして)したたかにやっていきます」と苦笑した。

 京都が1勝1分け5敗と苦しい中「1人1人が変わって、チームを変えて、布部監督のために勝ち点3を取りたいと思ってやっている。次こそは勝ちます」と誓った。【村上幸将】