今度こそ、NDスタジアムで初勝利を! 新たに10番を背負うJ2モンテディオ山形のMF鈴木雄斗(23)が、今日9日のホーム大分トリニータ戦で初ゴールを狙う。チームは8日、山形県総合運動公園サブグラウンドで最終調整を行った。ここまでホームで2戦は、いずれもスコアレスドローで決着。右ウイングバックで先発出場が濃厚の鈴木がホーム第1号に名乗りを上げた。

 前節アウェー長崎戦で初黒星を喫したチームは、ここまで1勝1敗4分けと勢いに乗り切れていない。それだけに鈴木の攻撃力にかかる期待は大きい。今季から背番号10をつけるが、ポジションは上下動も求められるウイングバックだ。これまでは守備に追われる時間が多く、前に行けないもどかしさを感じていたが「高い位置でボールを奪って2、3点ぶち込みたい。前へ行くときは行ってシュートで終わる。チャンスと思ったらガンガン行きたい」と、今はもう吹っ切れた。

 水戸に在籍時から、攻守でひたむきに走る山形のイメージが記憶に刻まれていたという。「しっかりハードワークして存在感を示したい。山形らしい新たな10番像を作っていければ」とサイドで攻撃の起点となりホーム初ゴールをたたき出すつもりだ。【下田雄一】