川崎フロンターレはホームで広州恒大(中国)に引き分けた。25日のアウェーでの水原(韓国)に敗れれば、1次リーグ敗退の可能性が出てきた。司令塔のMF中村憲剛(36)はベンチスタートで、10日に左ふくらはぎの張りを訴え練習を回避していたFW小林悠(29)が先発に名を連ねた。川崎Fは強風の影響もあり、前半は思うような組み立てができず相手のシュート8本に対し、わずか2本。後半から中村を投入し、足が止まった相手に厚みのある攻撃を仕掛けたが1点が遠く、4戦連続引き分けに終わった。

 小林は「自分が点を取らないといけなかった」とエースの責任を果たせず悔しがったが「次に勝てば一気に、グループリーグ突破の可能性は高まる。悲観的になることはない」と気持ちを切り替えた。中村は、勝ち点1の結果に「正直、良かったのか悪かったのか判断がつかない」と複雑な心境を口にした。攻撃に関しては「イメージの共有と緻密さを詰めていかないと」と話した。負けてはいないが、勝ててもいない現実。中村は「次にアウェーで勝たないと」。水原戦で、何が何でも勝ち点3を取りにいくしかない。